若やまで評判の和食をいただく！

酒庵 若やま (3.6のヨシタケユニオンビル)

プルルルル。

プルルルル。

週末の夜。
裸電球の電話が鳴っている。

「はい、酒とコトバ、裸電球です」
「…。」

「はい、優しく照らします、裸電球です」
「…。」

「はい、好きな食べ物は山岡家、裸電球です」
「…。」

なんだ無言電話かと思ったそのタイミング。
受話器の向こうから聞き慣れた声。

「週末は和食だね～」

神様から電話だ

「週末は和食だね～」
「は…はい、そうですね！」

「ダシだね～」
「は…はい、そうですね！」

「待ってるよ」

美味しいと評判の若やまへ

初めてのお店。
写真はつぶ刺し。
神様が頼んでいてくれた一品だ！

神様はたまに下界にフワリと降りてきて、
お医者さんをやったりする。

ハマグリうま～！！

貝殻が大変熱くなっているので、
素手では触らないでくださいと店員さん。

その直後に手づかみで小皿に盛る神様。
さすが、神様ぐらいになると…？？

「あっついね～、火傷するよ」

うん、ダメだったらしい。
というか店員さんの話聞いてなかったらしい。

ハマグリうますぎ！！
うますぎて、一個の満足感がハンパない！

たらの芽とこごみ

春をいただきます♡
う～ん、この香りがたまらない！

なるほど、さすがの評判！
うまい！！

石巻の日本酒だって

神様は…飲まない。
どうしたんだろう。

「神様、おいしい日本酒ですよ？」
「…。」

「香りも華やかで料理に合いますよ？」
「…。」

神様は何も答えない。
勢いよく箸を握る。
人間どもめ、そんな顔をしている。

か…かみさま！！
私が逆鱗に触れてしまったのか？？

そんなことしたら！！！

か…

かっ…

かみさま～！！！！

肉汁が溢れてしまいます！！

「すごい肉汁だね～」
「は…はい、神様」

「ぶじゅ～って出てくるよ」
「は…はい、神様」

「ぶじゅ～って君も言ってごらん」
「ぶ…ぶじゅ～」

これが若やま自慢のメンチカツ。
まるで泉が如くぶじゅ～っと出てくる。
うま！

かつおのたたきも絶品

鶏肉揚げたやつもうまいし！

〆はカニチャーハンまで！

いや～、若やまを大満喫！
お腹も一杯だ！

「神様、週末はやっぱり和食ですね！」
「…。」

「あ…すいません、ダシですね！！」
「…。」

「週末はシャンパンだね～」

続く…。

HADAKA DENKYU

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極上和食のあとは…あのお店！