BAR エペルネ(旭川市3条通6丁目)
これはある日の物語。
信じるか信じないかは、あなた次第。
私はさんろくをいつものように飲み歩いていた。
独酌ハシゴ酒。
さて、次はどの店のカウンターで飲もうかな。
そんなタイミングで電話が鳴る。
プルルルル。
プルルルル。
プルルルル。
。
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下富良野から電話だ。
エ…エペルネに来てください
どうしたことか、慌てる下富良野。
ああ、面倒くさいが彼のことも説明しよう。
「下富良野」とは裸電球の後輩で、中富良野の出身なのだが、
お前なんてやつは「下」からやりなおせってことで。
下富良野。
捕まえたんです!
何を言ってる、下富良野。
酔っぱらいのお前の相手などしていられないのだよ。
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「は…裸電球さん!捕まえました!」
「何をだよ、下富良野…」
「神様です!神様を捕まえました!」
「…触れたのか?」
「はい、確かに!まだ捕まえています!」
「いいぞ!その手離すな、下富良野!」
これは奇跡である
このブログによく登場する「神様」は、
いつも私たちを美味しいお店に「いざなって」くれる存在なのだが。
写真を撮ることはおろか、
触れることなど、到底できない方なのだ。
それをあの、何の取り柄もない下富良野が、
捕まえただと!!
急いでエペルネへ!
ハアハア!
無事か、下富良野!
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その光景に。
私は自分の目を疑った。
確かに。
何をやってもダメな下富良野が、
しっかりと神様を捕まえているではないか。
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説明しよう。
下富良野の「不浄」極まりない手に握られたことで、
神様はすっかり「神々しさ」を失ったという訳だ。
今がチャンス。
写真を撮ろうとした瞬間に。
神様は最後の力を振り絞ったのだった。
ぐはっ!眩しい!!
神の怒りに触れてしまった。
素早く下富良野の手を振り払い、
スッとシャンパンを一気飲み。
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「やあ、裸電球ちゃん」
「か…神様、大丈夫ですか?」
「君の後輩はしつけがなってないね~」
「す…すみません!」
「私がしばらく預かるよ」
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その後、下富良野の姿を見たものはいない。
まさに「神隠し」なのだ。
深夜のカワイビルから、
何の取り柄もない下富良野の泣き声が聞こえるという。
信じるか信じないかは
あなた次第。
HADAKA DENKYU
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ここをクリックしてください!ベスト5に入ると下富良野が戻ってくるかもしれません!
毎日楽しく読ませてもらっています。現在の富良野市は、昔「下富良野」と言われていたそうです。なんで、下富良野さんも、ベスト5に入ると富良野に昇格するんでしょうか?(笑)
下富良野さん、何という勇気ある行動!
神様は相変わらず眩しいです。
>切れた電球さん、いつもありがとうございます!下富良野はベスト5に入った場合、富良野をとって、ただの『下』になります。
>Jetsさん、両手で捕まえてますからね!危険ですよ…。