木の葉(旭川市神居1条10丁目)
プルルのル
プルルのル
ルルルったらルルル
あ、電話だ。
着信画面には久しぶりの名前。
神様でも酒マスターでもライジングさんでもない。
「はい、肝臓酷使、裸電球です」
「おう、飲みに行くぞ」
とりあえず近所の焼肉屋
「久しぶりですね、先輩」
「…(モクモク)」
「起業はいかがですか?」
「…(モクモク)」
「あ、先輩、灰が…」
「…(モクモク)」
。
。
誰が呼んだか
。
。
。
ケシモク先輩だ
木の葉でホルモンをつまみつつ
ケシモク先輩、お久しぶりです。
おお、このクソ電球。
ケシモク先輩は、
超ヘビースモーカーで、
非喫煙者の裸電球にはその名の通り「煙たい」存在。
おまけに昔の上司で
よけいに「煙たい」
飲み会のたびに
ハイライトをバコバコ吸い、
それでも必ず足りなくて
ケシモクに手を出す。
そんな先輩。
おお、なかなかの煙だな~
いや、ケシモク先輩、これがいいんですよ!
先輩の煙の方がひどいっすよ?
先輩の事務所、
雨の日の塩狩峠より、モヤってますよ!
目隠し写真は割愛
だって怖いもの。
撮れないよ、そんなの。
俺、かなり歳違うし、後輩だし。
次、頑張って撮るよ。
。
。
。
ケシモク先輩はね、
超ダメな人でね。
色んな人とすぐ喧嘩するし、すぐ怒るし。
それで「クビ」になった立派な経歴もあるし、
それはそれは最強にダメな人なんだけど、
最高に温かい人なんだ。
自分の仕事に嘘をつかず。
人のためを思っていつも全力。
今は自分で会社をやっている。
倖田來未が「エロかっこいい」なら、
ケシモク先輩は「ダメたくましい」
こめかみをつまみに
「おい、クソ電球、うまいな~」
「はい、先輩!」
「脂がジュワ~って出てくるな!」
「はい、先輩!」
「クソ電球はちゃんとやってるか?」
「はい、先輩!」
「俺なんかダメダメだよ」
「はい、存じ上げております」
焼酎ボトルとタマネギ
これだけでいつまでも。
飲めちゃうんだよね~。
ケシモク先輩が
ケシモクに手を出したその頃。
裸電球はひとつ。
考えていたりする。
この人は
煙と一緒に、私への教えを
フワリと吐き出しているんだな~っと。
どうりで、
今日の酒はグラリときく。
この人は
煙と一緒に、厳しく愛情を
ブファっと吐き出しているんだな~っと。
。
。
。
。
「煙たい」ったらありゃしない!!
木の葉は安いから安心
さんざん豪遊したって、
大体いつもの金額だしね、
徹底的に泥酔できるんだ。
このへんでナンコツに。
チビチビ焼かずに、ザザザっと。
これを口いっぱいにボリボリ食べる。
うん、うまい…!
石焼ビビンバで〆!
ケシモク先輩が
再生可能なケシモクを全て吸いつくし、
ついに吸い殻を食べようとしていたので、
帰ります。
HADAKA DENKYU
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