ゴミ拾いでみつけたもの
脳内タイムスリップが好き。
小学生の頃の思い出はなんぼでも出てくるね。
その中からこんなお話を。
小学校2年生、学校の清掃活動があった
学校の周りのゴミを拾いましょうって活動だ。
ゴミ袋と軍手が配られ、一斉に校舎のまわりやグラウンドへ。
落ちているもの。
空き缶にお菓子の袋、タバコの吸い殻。
そんなもん。
学校の敷地内だからね、そうそう落ちてないんだ。
そんな中始まった、ガキンチョの遊び。
誰が一番大きいゴミを拾えるか
裸電球を含む男子たちは躍起になってね。
空き缶なんてしょぼいものには目もくれず。
するとジャングルジムの向こう、
原っぱで同級生の声がする。
「でけ~!これはでけ~!!」
見つけたのは車のオイルが入っていた缶だ。
一斗缶とまではいかないが、ダントツで大きい。
それでそいつはヒーローだ。
原っぱで大きい缶見つけたらしいよ。
袋に入らない大きさだったって!
。
。
ははは、噂は広がるもんだ。
なんだ、俺の初恋のお前までそんな話をして。
裸電球、悔しかったね
だから、みんなが探さないような目につかないところを探したんだ。
用務員さんが用具をしまう物置。
その、裏だ。
ある。
何かがある。
。
。
ぬ…ぬの?布だ。
友達も集まってくる。
「裸電球がなんかみつけたぞ!」
横目でちらりと初恋のお前を確認。
その布を納屋の陰から引きずり出す。
ずずず。
。
。
トランクスだね。
これは紛れも無く、トランクスだ。
それも重い。
。
。
「中身」の入ったトランクスだ。
見守るクラスメイトの前で、
大好きなお前の前で、
俺はタップンタップンのトランクスを拾った。
一週間くらい「ゲリ」ってあだ名だった。
チーン。
ハダカデンキュ
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