火葬場の煙突
依りつくものも持たず
誰の背後を守る訳でもなく
最後の最後
天を仰ぐ直前の判断で
私はこのまま煙突の中にいようと決めました
私の肉体を焼いた黒煙が
まだうっすらと残る自尊心が
愛し君との思い出が
混ざるでもなく絡み合って浮かんでいきます
快晴の青空に白くのびる
私を形成していた諸々が白くのびる
立ち上る行方に気づき
私は煙突に依りました
ここで待とうと思います
いつまでもいつまでも
ススで汚れた内壁にぴたりと張り付いて
ここで待とうと思います
HADAKA DENKYU
コトバ綴り hadakadenkyu
火葬場の煙突
依りつくものも持たず
誰の背後を守る訳でもなく
最後の最後
天を仰ぐ直前の判断で
私はこのまま煙突の中にいようと決めました
私の肉体を焼いた黒煙が
まだうっすらと残る自尊心が
愛し君との思い出が
混ざるでもなく絡み合って浮かんでいきます
快晴の青空に白くのびる
私を形成していた諸々が白くのびる
立ち上る行方に気づき
私は煙突に依りました
ここで待とうと思います
いつまでもいつまでも
ススで汚れた内壁にぴたりと張り付いて
ここで待とうと思います
HADAKA DENKYU
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