詩・誰の声で

誰の声で

今日は
とんでもなく昔の君が書いた手紙を
捨てました
君の声で再生されたので
私は懐かしくも苦い気持ちになりました

こんにちは
とんでもなく昔のインクが
話し出したのだから驚いたよ
間違いなく君の声だった

今この文字も
私の声になったらいいのにな

そうしたら
君の眼球貫いて
耳元で教えてあげたいことがあるのにな
そのまま脳みそ溶きほぐして
夜空に消えていくその前に

言葉は放つ
誰かの心に向けて
放つもの

文字は置く
自分の気持ちを
紙に置く

いつでも拾いにきなさいね
だから置いてそして去る


HADAKA DENKYU

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