詩・月夜の狼

月夜の狼

肉を裂き滴り生きる
明日も己を貫くための牙だったのか

尾までの距離
その後ろにあるものを守るための牙だったのか

ただひとつ言えるのは
血なまぐさいのは外からじゃない
内からだ

どこにいる仲間
どこにいる仲間

細く長く
夜をいっぱいに吸い込んで

細く長く

HADAKA DENKYU

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