詩・ゴミの朝

詩・ゴミの朝

カラスとの戦いに負けたゴミ袋
避妊具がむき出しだ

だらしなく伸びた
誰かさんのサイズ

根元のピンク色が
情けなく朝日を浴びて輝いている

そこをつないでいたものは
どちらもいない

思わず目をそらしたふりをして
他人の情事を凝視する

ほとばしる愛だったのか
あるいは処理だったのか
夜をさかのぼる

寂しさの類いだったのか
あるいは金か
夜をさかのぼる

余熱を見せつける誰かさんのサイズ
ゴミの朝

そして私は私の夜をさかのぼる

HADAKA DENKYU


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