詩・凪風

凪風

凪はいらない
欲しいのは風さ
追い風が欲しいところだが
向かい風だって構わない

怖いのは凪
静まり返った凪

波風たてないように
ピタリとまるで地面のように
息を殺し
存在を消し
空が晴れれば
曇れば曇りで
鏡のように

すべてを受け入れるかわりに
すべてを
投げ出していることにも気づかずに

欲しいのは風さ
海からの風だろうと
陸からの風だろうとかまわない

飛ばされないよう
踏ん張るだけ
前に進むだけ

しかし風
歩みが命取りになるような
厳しい試練を与えるだろう

体を丸め
表面積を押し殺し
今に見てろと震える者を
鼻で笑っているのだろう

だが風

強烈な葛藤は
時に
本当に時に

立ち止まった者に
走っているような錯覚を与えるのだ

髪がなびき
肌が揺れる

目を閉じて凪
どこまでも広がる凪
静かに静かに静かに

いまだ

HADAKA DENKYU

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