詩・炭のうた

炭のうた

あの肉を焼いたのは
自慢じゃないが私なんだ

夜が白む
ホロホロと白む

焦げついた網越しの夜空
白み白み

もうすぐ表面温度6000度が顔を出し
500度にも満たない私から
ゆっくりと夜を奪うだろう

青空を子分に従えたお前は
残酷に私から灯りを奪うだろう

明け方5時の炭のうた
触ると火傷するぜ

あの肉を焼いたのは
自慢じゃないが私なんだ

HADAKA DENKYU

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