詩・裸電球
うすっぺらなガラス
私の熱は丸見えです
どうぞごらんください
私はもろく割れやすい
おっと破片に気をつけて
傷つけやすい性質です
むき出しで光る
裸電球と申します
シンプルな構造
飾りはいりません
時に優しく
時に寂しく
揺れれば影も揺れるのです
あなたがふっと泣きやみますように
おまえがどっぷり酔えますように
てめえが朝まで寝れますように
光ります
むき出しで
まるで井の中の蛙
自分の周りだけゆらりと照らし
それで全てを見たような面構え
ぶら下がる
鎖
這い上がることも
砕け落ちることもないまま
ズルズルに
ガラス一枚
丸見えの熱
触らないでください
火傷しますよ
私、裸電球と申します
HADAKA DENKYU
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