風の手
風と手をつなぐのは
きっともう二度と
君と手をつなぐことがないとわかっているから
ほんの少し
指をひらいて
ほんの少し
手のひらをすぼめて
遠くで電車の音がする
どこかの家の
魚が焼けるにおいがする
季節は巡り夏の風
朝日と夕焼けを
ただぼんやりと
見ていた気は、ない
風の手を
強く強く握れば
まるでそこに
誰もいないかのように痛むんだ
HADAKA DENKYU
コトバ綴り hadakadenkyu
風の手
風と手をつなぐのは
きっともう二度と
君と手をつなぐことがないとわかっているから
ほんの少し
指をひらいて
ほんの少し
手のひらをすぼめて
遠くで電車の音がする
どこかの家の
魚が焼けるにおいがする
季節は巡り夏の風
朝日と夕焼けを
ただぼんやりと
見ていた気は、ない
風の手を
強く強く握れば
まるでそこに
誰もいないかのように痛むんだ
HADAKA DENKYU
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